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2018年6月某日。ついに造血幹細胞移植手術を受けた。 今回受けたのは「末梢血幹細胞移植」と呼ばれる方法で、まずドナーさんに顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)と呼ばれるものを注射する。すると、何故か造血幹細胞が骨髄から末梢血、つまり血液中に流れてくる。そして、人工透析のような感じで、通常片腕の静脈から血液を採取し、一種のろ過装置みたいなもので血液から造血幹細胞を抜き取り、もう片方の腕の静脈に…

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抗がん剤終了、そして無菌室へ

2018年6月某日。最後の抗がん剤投与が終わった。 今回はブスルフェクスを2時間x4日間、エンドキサンを3時間x2日間という、以前のようにキロサイドを24時間x2週間に比べたら遥かに短い期間なのだが、どちらもとても副作用がキツく、終了後も2日間はまともに食事を取ることすらできなかった。吐き気止めを同時に投与していたとはいえ、嘔吐しなかったのが不思議なくらいだ。 何にせよ、約半年前の入院直後か…

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鼻焼いた

2018年6月某日。血液検査で、血栓ができやすくなっているという報告。造影剤CTを撮ってみたところ、特に内蔵や脳に血栓はできていなかったが、ここにきてまた面倒な話。結局、血栓ができにくくなる薬を投与することになった。ただ、副作用として血が止まりにくくなるらしく、嫌な予感がしていたら、案の定2回目の外泊直前の時以来、久しぶりに鼻血。20分以上経っても止まらず、急遽耳鼻咽喉科の診察を受けることになっ…

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覚悟はしていたけど

2018年6月某日。最後の抗がん剤治療中。 今回はブスルフェクスとエンドキサンという抗がん剤を立て続けに投入するが、今回のはいい造血幹細胞も悪い造血幹細胞も根こそぎやっつける、それこそ核兵器みたいなもの。今までは、武装蜂起した悪い細胞たちをやっつけるため、多少のいい細胞たちを犠牲にしつつ制圧戦を繰り広げてきたようなもので、半年近くかけてようやく一見平和な状態に。それでもまだ地下に潜伏してお…

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脊髄に抗がん剤

2018年6月某日。いよいよ移植前処置開始。 この日は脊髄に抗がん剤を注射。…脊髄に注射!?何でも、がん細胞が脊髄を通って脳に転移してしまう可能性を考慮してのことだそうだ。また、事前に髄液を抜き取って検査するらしい。う〜ん、脊髄って一歩間違うと、それこそ下半身不随とかになっちゃいそうな印象ありそうだけど、大丈夫なんだろうか。ちなみに脊髄への注射を業界用語?では「髄注」と言うらしい。 注射をす…

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