先日、TerraMaster F2-210 という NAS を購入した。
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これまで、自作PCに Ubuntu をインストールして NAS 代わりのファイルサーバ兼 Time Machine 用サーバとして活用していたのだが、少し前から Time Machine でのバックアップができなくなってしまい、調べてみると HDD に不良セクタが存在していることがわかった。
サーバは RAID1 を組んでいるため、一方の HDD が壊れてももう一方は無事であれば実用上問題は無いが、HDD は同時期に同じメーカーの同じ製品を Amazon で購入しているので、このまま使い続けていればそのうちもう一方の HDD も不良セクタが出てくる可能性がある。
なので HDD をリプレースするにしても2台必要となるのだが、一旦 RAID1 を解除して一方を交換して一方からコピーして、さらにもう一方を交換して RAID 化、という作業をするのが面倒に感じてしまったのと、NAS 専用機の方が Web ブラウザ経由での監視機能とか、UPS との連携等の便利な機能が予め備わっている、また今回のように HDD に問題が発生して交換する場合も、専用機の方が何かとラクそう、ということもあり、今回は NAS 専用機として F2-210 を購入したというわけだ。

さっそく構築。
HDD は機械の前面にあるスロットを引き出してセットする。
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さすがにホットスワップには対応していないが、いちいちバラさなくても交換ができるのは NAS 専用機のありがたいところだ。

F2-210 は HDD は付属していないので、自分で HDD を別途購入する必要がある。
ここはやはり Western Digital の RED だろうということで、値段と容量のバランスで考えて、8TB を2台購入。
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HDD は買う度にいつも思うが、どんどんByteあたりの単価が安くなってきているなぁ。
それにもうTBクラスが当たり前で、数百GBクラスですら探すのが大変になってきた。

HDD を固定するにはネジと+ドライバが必要だが、F2-210 購入時にはどちらも付いてきた。
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ネジはシルバーの方が3.5インチ用、黒が2.5インチ用だ。


こんな感じで HDD をトレイに固定。
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2台ともトレイに固定したら本体に挿入すれば、後は電源とLANケーブルを接続して、H/Wの構築は終了。

続いて初期化だが、F2-210 はディスプレイもキーボードもマウスも接続できないので、ネットワーク経由で行う必要がある。
まずはそのために、TNAS PC Appというアプリケーションを TerraMaster のダウンロードページからダウンロードしてインストールする。
macOS 用と Windows 用があるので、MacBook Pro を使用している自分は macOS 用を選択。

アプリをインストールして起動すると、アプリの一覧上にネットワークに接続されている F2-210 が表示される。
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これをダブルクリックすると、Webブラウザが起動し、F2-210 の管理用ページに入ることができる。
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開始をクリックすると初期化画面へ。
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HDD が2台とも無事認識されていることを確認して「次へ」。

最初に「TOSシステム」という、NAS 上で動作する OS をインストールする必要がある。
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ここはお勧め通り、自動でダウンロードを選択して「次へ」

TOSをインストール後に管理者アカウントやタイムゾーンを設定する。
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ちなみに「セキュリティ用Eメール」だが、自分は gmail を使用しており、よくアカウント名の後、@の前に「+○○」と付け、フィルタリングをしやすくしている(○○には用途や登録先の企業名等)。
ところがここでは「+」は使用できないらしく、エラーが出た。
メアドに「+」を付けるのは実際には RFC 違反らしいので、ここでエラーが出るのはある意味正解なのだが、ちょっと不便。

そして HDD 2台を RAID1 に設定。
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8TB なんて動画製作者でも無い限り、個人じゃ使い切れないよなぁ(そう思った時代もありました

ファイルシステムの選択。
Btrfs と Ext4 のいずれかを選択できるが、Btrfs だと、ユーザー毎のディスク容量の割当(クォータ)ができないので、企業等で使う場合は注意が必要だろう。
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ネットで見る限り、Ext4 はレガシーな技術ということもあり、不具合も少なく実績がある。
ただ Btrfs の方が後発な分、パフォーマンスにおいては有利っぽい。
自分はひとまず Btrfs を使うことにした。
後発とはいえ、メーカーが製品に採用するということは、それなりには使えるものではあるはずだ。
クォータも、殆ど自分しか使わないだろうから必要ないし。

初期化が終わると、まるで GUI な OS のデスクトップみたいな画面になる。
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ファイルマネージャを使うと、ここから NAS 内のファイル操作ができたりするので、何気に便利。
コントロールパネルでは、NAS を使用するユーザーの管理、SMB や FTP 等のファイルサービスの設定、共有フォルダの管理、その他 NAS の制御にまつわる様々な項目が設定できる。
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ちなみに IP アドレスはデフォルトでは DHCP によって割り当てるようになっているが、何かと不便なので、「ネットワーク」でIPを固定に設定しておく。

バックアップでは、Rsync によるバックアップと、Time Machine で使用する共有フォルダの設定ができる。
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ここで気づいたのだが、現在の TOS システムでは Time Machine が使用する容量に制限をかけることができない。
このままだと、空き容量が全て Time Machine に食い潰されてしまう。
ssh で /etc/afp.conf の設定に vol size limit を追加しようと思ったが、root でないと書き換える権限がないらしく(admin ではダメだった)、sudo も入ってないみたいだし、su - で root に切り替えようにもパスワードが分からない。
パーティションを Time Machine 用に分けてしまう手もあるが、それだと将来的に Time Machine 用の領域を広げたくても難しい(逆もまたしかり)。
なのでひとまず、Qiita のこの記事を参考にして、2TB に制限をかけてみたが、果たしてうまくいくのかどうかは、現時点ではまだ分からない。
これの設定については、また別のエントリで書き残しておこうと思う。
将来的に TOS のバージョンアップで対応されることを期待しよう。

ちなみに Time Machine についてはもう一点トラブル?があった。
もともと Time Machine は AFP でのみ使用できていたのだが、2年ほど前から SMB でも使用できるようになり、TOS システムでももちろんサポートされている。
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ところが、上記の「SMBからの〜」の項目だけチェックを入れ、「AFPからの〜」のチェックを外すと、Time Machine のディスク選択に現れない。
で、「AFPからの〜」にチェックを入れると、途端にディスク選択に現れる。
これも説明書読んだりネットで調べたりしたのだが、一向に原因が分からない。
AFP を有効にしても困るわけではないが、原因が分からないのでもやもやする。
これもいずれ何とかしたい。

ということで、Time Machine 絡みでトラブルはあったものの、セッティングは終了。
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左側の黒いキューブ型PCが、自作の旧ファイルサーバ。
しばらく使ってみて問題なさそうであれば、旧サーバはお役御免となるので、Windows マシンにでもリプレースして、DirectX の勉強にでも使おうかなぁ。
電源しょぼいから、グラフィックカードの選択肢がかなり狭いけどw

さて、最後にお値段だが、以下の通り。
品種単価個数
Western Digital RED 8TB¥20,3802¥40,760
TerraMaster F2-210¥18,9901¥18,990
合計  ¥59,750
以前旧サーバを作った時も同じくらいの値段だった気がする。

今後、もし NAS の購入を検討されている方にとって、このエントリがお役に立てば幸いである。