Google フォトにバックアップ

前回の記事でチョロっと書いたが、自宅のファイルサーバには息子が産まれるちょっと前あたりから撮り貯めた家族の動画や写真が置いてある。
5年位前に、それまで使っていたNASの空き容量が不足してきたので、パーツを買い集めて自作したものだ。
OS は Ubuntu、HDD は2台積んでRAID1化してあり、また Netatalk で Time Machine としても使えるようにしている…的なことはこの際どうでもいい。

問題は、自分に万が一のことがあった場合に、ファイルサーバ内に置いてある動画や写真を取り出すことが、妻や息子にはできないことだ。
妻は Word で文章作成したり、Excel で表作ったり、的なことはできるものの、Windows のエクスプローラでIPアドレス直指定してうんたら〜みたいなマニアックなことは自分のサポート無しには難しい。
現在小3の息子は幼稚園の頃からTVの録画操作は親より詳しくなってたり、PCも Scratch でプログラミングはできるし、キーボードもいつの間にやら余裕で扱えるようになっていたりと、PC とかデジタル機器に対する苦手意識がまるで無い。
それに自分に似てややオタクな気もあるので、あと5年待てばもしかしたらそこら辺は自分のサポート無しでもできるようになっているかも知れないが、現時点では未知数だ。
それに、これから暑い夏を迎えるが、PC部屋は自分がいないと殆どエアコン付けることがないので、熱で故障してしまう可能性もある。
なので、暑さが本格的になる前に何かしらバックアップしておかなければと最初に入院する時から考えていた。

バックアップ手段としては、
  1. NASを買ってきてコピー
  2. BD-R等のメディアに保存
  3. USBメモリに保存
  4. クラウドサービスにアップロード
といったところが考えられるが、1〜3はWindowsでない上、Ubuntu に GUI のデスクトップ環境をインストールしていないので妻にはまず無理だ。
それに2、3はコピー先となるメディアやUSBメモリがいくつも必要だし、交換が面倒。
となると残りは4だが、Ubuntu の CUI からクラウドサービスに繋いでファイルアップロードというのは少々面倒だ。
結局、自宅でメインPCとして使用している MacBook Pro を経由してアップロードさせることにした。
少々時間がかかるが、これが一番手間が少ない。

そして、どこのクラウドサービスを使うかだが、自分は Amazon プライム会員なので容量無制限のプライム・フォトも候補ではあったが、結局 Google フォトを使うことにした。
理由は、以下の通り。
  1. 動画はフルHDまでしか無いので、解像度を下げることなく容量無制限である「高画質」で保存可能
  2. Google フォトは Android にプリインストールされている(自分も妻もスマホは Android)
特に2は大きい。というか、殆どコレで決めたようなものだ。
万が一の場合、妻に自分で何とかして貰わなければならない。
Android プライム・フォトだと、アプリのインストールが必要だし、またプライム会員を継続するにあたり、自分のアカウントを使って更新手続きをして貰わないといけなかったりと、何かと面倒であり、妻がそこまでできるかというとちょっと厳しいだろう。
その点、Google フォトは Android でさえあればスマホを買い替えてもアプリはプリインストールされている可能性は高いし、Google アカウントの設定くらいならショップの店員のサポートがあれば何とかできるであろうと思われるからだ。
当然、将来 Google フォトのサービス自体がクローズしてしまう危険性もあるのだが、その頃には恐らく息子がそれなりに PC に詳しくなってくれていて、何とか対策してくれることを期待しているw

写真については「高画質」の場合は JPEG を再加工して保存されるらしいので、画質劣化がやや気になるところではあるのだが、一眼レフやミラーレスなら兎も角、フルHDビデオカメラの静止画モードで撮った写真だし、あくまで自分の身に万が一があったり、入院中にファイルサーバが壊れた時のためのバックアップ用なので、そこら辺を割り切って考えれば許容範囲だ。

ということで、入院前日に MacBook Pro に Google の「バックアップと同期」をインストールし、ファイルサーバの動画及び写真を保存しているフォルダをバックアップ対象として設定。
12時間経過して病院に行く直前に進捗を見たところ、約2400ファイル中800ファイルしかバックアップされていなかったので、妻に進捗の確認方法と、MacBook Proのシャットダウン方法を伝授し、病院へ。

病院に持ち込んだ MacBook Air で Google フォトにアクセスしてみると、動画も写真も問題なくバックアップできていた。
また、Google フォトは「フェイスグルーピング」という機能があり、同一人物と思われる動画や写真のみをまとめて表示することができるのだが、これが思った以上に頭がよく、息子に至っては出産直後の動画ですらちゃんと息子がタグ付けされていた。
もちろん、大人よりは認識率はやや低く、特に2歳頃までの動画や写真については3割程度しか認識できていないようではあるが、それでも現在9歳の子供の顔と、赤ちゃんの頃の顔を同一人物だと認識できる AI のスゴさには感服するしかない。

それと面白かったのが位置推定機能だ。
今時のスマホにはGPSが付いており、動画や写真を取ると自動的に緯度経度情報が埋め込まれるので、Google フォトにアップロードするとその緯度経度情報から撮影位置を割り出して表示することができる。
ところが、今ウチで使っているフルHDビデオカメラには、GPSは付いていない。
なので、普通は位置情報は表示されない。
であるにも関わらず、以前お台場にあったガンダムを撮った写真を Google フォトにアップロードしたら、ちゃんと撮影位置がお台場になっていた。

他にお台場ガンダムを撮影して Google フォトにアップロードした人が多数おり、緯度経度情報から、もしくは手入力によって、お台場に位置情報が設定されたことにより、似たようなオブジェクトが撮影されている写真であれば、お台場と推定して位置情報が設定されているようだ。
こういった処理は当然 AI によるものだ。
これまでにアップロードされたお台場ガンダムの画像は、アングル・光量・その他諸々、全くもって同じ動画・写真というのはまず無いはずだ。
その微妙な差異をうまく学習し、同じオブジェクトを撮影している、と認識させる技術というのは、実際ものスゴく難しいし面倒くさい。
先に書いた「フェイスグルーピング」もそうだが、Google の技術力の高さと、それを無償で使わせる太っ腹さには敬服するしかない。
もちろん、一般ユーザーがアップロードするデータを使って学習することでより AI の精度を高めていき、最終的には Google が利益を得るような仕組みにはなっているのだが。

もっとも、位置推定機能も正答率が100%というわけではない。
家族でディズニーランドに行った写真をアップロードしたら、フロリダと推定された。

もちろん、この時行ったのはフロリダではなく千葉であるw
バックに写ったシンデレラ城から推定したと思われるが、ワールドワイドなサービスだけに、同じ建物が世界中に複数ある場合はこういった誤認識をしてしまうのだろう。
直前に成田で撮った写真が無いとか、普段海外旅行してないっぽいとか、そこら辺まで AI が考慮するようになれば、こんなことも無くなるのかも知れないが。

とまぁそんな感じで、今更ながら Google フォトのスゴさに驚きつつ、息子が産まれた頃からの動画や写真を改めて見返して、「今もかわいいけどこの頃もかわいかったなぁ」などと親バカを承知の上でニヤけてたりする。

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