最後の入院

2018年6月4日。
2泊3日の一時退院を終え、再入院。
これがいよいよ最後の入院、となるはずである。

しばらくはまだ準無菌室に滞在して抗がん剤投与を受けるが、その後はいよいよ無菌室で造血幹細胞移植を受ける。
無菌室は一度入ると、主治医の許可が出るまで一歩も出られなくなる。
先日移植前オリエンテーションを受けた際、空いている無菌室(というか、自分がそこに入る予定)を見学させてもらったのだが、準無菌室よりも狭いし、天井も低い。
また窓も直接外に面していないため、昼間でもやや薄暗い。
ちょっと圧迫感というか、息苦しい感覚を受けた。
まるで独房のようだ。入ったこと無いけど。

1日2日なら兎も角、2〜3週間はこんなところに入っていなければならない、というのは精神的にはかなりの苦痛だ。
なるほど、移植前検診で精神科医による問診があったのも頷ける。

正直、造血幹細胞移植は怖い。
移植片対宿主病(GVHD)と呼ばれる反応が、どれくらい自分の身体に起きるのか、またそれはどれくらいの苦痛を伴うのか、さっぱり想像がつかない。
GVHD で亡くなる人も、1割程度いるという話だ。
また GVHD を乗り越えたとしても、病気が再発したり、また強力な抗がん剤などを使用することによる副作用として二次がんが起きる可能性だってある。
移植後の5年生存率40%とか言われると、確実に6割の方に入っちゃいそうな気がして不安で仕方無い。

なので、最悪の事態に備えて、NAS代わりに使用している自宅のファイルサーバに置いてある、息子が産まれる直前くらいから撮り始めた動画や写真を、Google フォトにアップロードして、妻と共有した。
これでもし自分の身に何があっても、息子が産まれる頃からの9年間の家族の思い出は残せる。

ただ、やっぱりこれからも、家族とはいい思い出を作り続けていきたい。
今の病気も、数年後には「あんなこともあったねぇ」と家族3人で笑って振り返られるような、そんな思い出にしたい。

だから、今回を、最後の入院にする。

絶対に、生きて帰る。

そして、5年後も10年後も、家族3人で笑って生きる。

息子の成長も、ずっと生きて見守る。

息子の成人式は、家族3人でお祝いする。

息子が結婚するなら、式にも出席する。

そして、孫の顔も見るのだ。


そのために、どんなつらい治療も、きっと乗り越えてみせる。

この記事へのコメント

  • 頑張れ
    2018年06月22日 11:22
  • はらき

    ありがとうございます!

    >さん
    >
    >頑張れ
    2018年06月24日 14:54