乱高下

2018年3月5日。
3回目の抗がん剤治療が終わって5日経つ。
今度こそうまくいったのか、効いてはいるがまだがん細胞は残っているのか、あるいは全く効かなかったのか、現時点では特に何も言われていない。
なので、今後どうするのかも全く分からない。

この宙ぶらりんな状況が実にツラい。

ダメならダメで腹くくって次に行くしかないし、よくなっているのなら一時帰宅に向けて少し希望が出てくるのだが。

こんな時こそきっとうまくいっていると信じて、前向きに考えることができればいいのだが、前を向き続けるというのはかなりエネルギーがいる。
少年マンガの主人公みたいにはいかないのだ。
そもそも抗がん剤治療自体、造血幹細胞移植のための前フリに過ぎないのだ。
その前フリですら順調とは言い難い状況だ。

もっと言えば、最初の寛解導入療法さえうまくいっていれば、今頃は地固め療法に入っているはずだ。
それがもう2ヶ月以上入院していて、未だに一時帰宅の目処すらたたない。
家のこともまったくできず、それどころか洗濯や各種手続き等、妻にお願いするしかなく、負担かけっぱなしだ。
息子にもずっと寂しい思いをさせている。

今の自分は、家族の足を引っ張るだけの、穀潰しみたいな存在でしかないのではないか。
自分が生きている意味はあるのだろうか。
そんなことを自問自答したりもした。

ただそれでも、妻も息子も、自分が生きて帰ってくることを信じて、待ち続けてくれている。
自分も、自分のためにも、そして家族のためにも、生き続けたい、そう思っている。
まだ人生終わらせたくない。
せめてあと20年、できれば30年は生きて、孫の顔を見たい。
そのためには何があっても前を向き、一歩一歩完治に向かって歩み続けるしかないのだ。
現状、少なくとも悪くなっている傾向はなさそう(あれば言ってくるはず)なので、よくなってきていると信じて、頑張ろう!

…という感じで、最近は気持ちの乱高下が激しい。
自分はメンタルは人様よりも強い方だと思っていたが、どうやらそんなことはなさそうだ。
がん患者の2割から4割はうつになる、というのもわかる気がする。

とにもかくにも、まずは検査して結果を見るしかない。
担当の研修医に聞いたところ、日々の血液検査で血球が増加してきたら、骨髄穿刺してがん細胞が残っているか確認するとのことだ。
1日も早く、血球が増えていくことを祈ろう。
自分の身体なのに、祈ることしかできないというのも、もどかしいが。

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