決意

2017年12月27日朝、病院の面談室。
医師から説明された治療方針は以下の通り。

1.寛解導入療法…抗がん剤で異常な細胞をやっつける。但し抗がん剤は強力なため、同時に正常な白血球もやっつけてしまい、一時0に近くなる。
そのため、抗がん剤投入後は著しく免疫力が落ちる。
その後、少しずつ正常な白血球や血小板が増えていく。
こうなると寛解(かんかい)と言って、まずは一安心。

2.地固め療法…1で見事寛解できたとしても、完全にガン細胞がいなくなったわけではなく、どこかに潜んでいる。
そこで地固めと言って、1と同様の療法を4回ほど繰り返し、徹底的にガン細胞を叩く。

なるほどー、で、それって退院までどれくらいかかるの?

フリーランスである自分は、何といっても働けなくなったらそれは即失業なのだ。
蓄えもそれほどあるわけじゃないし、さっさと仕事復帰しないと、親子3人路頭に迷うことになってしまう。
せいぜい1ヶ月くらいで、あとは通院で何とかならないかなー、という淡い期待は、医師の一言で見事に打ち砕かれた。

「最初の寛解導入療法で1ヶ月、その後の地固めも1回につき1ヶ月、途中で何かしら問題が起きることもあるので、半年はみて欲しい」

は、半年!?
その間ずっと無収入だなんて、干上がっちゃうよ…。
ぶっちゃけ、白血病どうこうよりも半年無収入で過ごさなければならない、という方がショックが大きかった。

現時点の蓄えと、また今後入るであろう仕事の入金を合わせても、入院・治療費のことを考えると、どう頑張っても半年持たない。
住宅ローンは白血病の場合は団体信用保険で免除されるんだっけ…?生命保険のガン特約はどうだったっけ…?そんなすぐには入金されないんじゃなかったっけ…?あぁ、車のローンもまだ2年くらい残ってる…。
もう頭の中はお金のことだけがグルグル回りっぱなし。

一瞬、このまま何もしない方がいいんじゃ…というヤバい考えが頭をよぎった。
さすがにそれは、妻と息子に一生拭えない傷を負わせてしまうことになるので、すぐに打ち消したけど。

よくフリーランスになるとき、最低3ヶ月とか半年は何もしなくても食えるだけの蓄えは残しておくべき、という話をよく見かけるけど、この時ほどその言葉を痛感したことはなかったかも。
てか一応、切り詰めれば3ヶ月くらいは食えるはずだったけど、これは想定外だったよ…orz

とにかく、このままだと確実に死ぬし、といっていつまでも入院してたらお金は出ていく一方だし、住宅ローンの団体信用保険と生命保険の契約内容次第では何とかなる可能性もあるので、まずは治療に専念して1日も早く社会復帰すると決意した。

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